産地を尋ねる
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 先月(2001年09月)台湾を襲った大型台風で百人以上の死者が出たと言われています。台風の直後に取引きの数社に電話をかけましたが、全く繋がらない所もあり、気になって、毎日かけ続ける事になりました。十日後にようやく全員の無事を確認できました。しかし、日本に入って来る情報が少ない!いや、皆無に等しい。頼れるのはインターネットと国際電話だけでした。苛立ちが増します。急遽台北行きを決めました。

 台北に来たからには有名な茶郷:坪林(台北県東南端)へ行かないわけにはいきません。というわけで今回は「坪林を行く」を発信させて頂きます。

 坪林へは台北駅近くの「公保大樓」の左にある「新店客運」のバスで行く事にしました。日本の市内バスのような感じで、終点の坪林までは約2時間かかりました。片道で百元弱の運賃。安い!!
 今回は「命がけの坪林」と少し大げさに例えました。坪林に近づくにつれ、2車線の道が山崩れにより、車1台しか通 れない所が数か所ありました。登りの車が十数台先に上ってから、待っている下りの車が下って行きます。順番待ちです。
 この繰り返しが少し続き、今度は前の道が今にも崩れそうで、長い長い鐡の板を刺して、その崩れを止めている感じ。「下ろしてくれ、俺歩いて帰る」(爆)というわけにもいきません。 冷汗かきます。トラックとかが来たら、その振動で道が一気に崩れて行くのかもしれないと心配したりします。
 これ、夜になると視界が悪くなり、危険度が増します。というわけで遅くまでの坪林訪問は3時頃に坪林を離れる事を決意しました。しかも、この日は朝から雨降っていましたので、台北市内に帰る前に2車線が0車線になってしまう心配もありました。(冗談です。実際、台湾の人々にとって、この北宜公路が0車線になると非常に困る事になりますので、まずありえないでしょう。)


坪林茶業博物館
 坪林に着いたのは十時すぎ、少し早かったので、まず坪林茶業博物館を見学する事にしました。以前から茶業博物館の写 真が欲しかったので、たっぷり撮る事ができました。台風の後に、坪林を尋ねる人がドンと減って、私達が見学していた時、茶業博物館に入った人が十人も居ませんでした。写 真を撮るには非常に良いチャンスでもあります。
  午後に尋ねたお店や茶農達も口を揃い「台風の後、人が来ない!」と嘆いていました。台風は去りましたが、傷あとができてしまいました......
 お客がいないから、何処へ行っても美味しいお茶がゆっくり、タップリ飲む事ができました。しかも、三等賞、優良賞やそれ同等の物ばかりでした。
文山包種茶を楽しむ
茶藝館
 坪林茶業博物館の隣にある茶藝館。とにかく敷地が広い!!
 お茶は当然「文山包種」しかないと思っていましたが、なんと東方美人も置いてあります。茶葉は全部で5種類ぐらいしかありませんが、価格は市内の茶藝館より安い。隣の建物でお茶や茶器も販売しています。文山包種茶以外に、包種酒、包種茶油や茶請け、関連書籍などがあります。
博物館
花捲
中でも撮影OKと聞いて、
タップリ撮って来ました。
左に写ってあるのがウワサの「花捲」です。中国大陸では「花巻」と書きます。湖南安化産。円形、長さはなんと1665mmもあります。「百両茶」、百年以上の歴史あり。その後、重量 が増し、1000両になった物は「千両茶」と呼ばれています。花磚茶も同義。

文山包種
文山包種
世界一の清香を放つ文山包種茶!「清茶」とも呼ばれます。清らかで高貴なお茶。
そのお茶畑の写真です。茶樹が30センチぐらいしかない低い物。
尊龍バス
 帰りは「新店客運」でも良いのですが、お薦めはすぐ隣にある「尊龍」の豪華長距離バスです。値段も坪林から台北市内までは6百円ぐらいの安さで、飛行機のファストクラス以上のゆったり座席です。
 その豪華さは上の写真みても分かるように、席はなんと左右各1席しかありません。このユッタリさで長距離も楽々です。

この記事は2001年10月06日の物です。
*内容と写真の無断使用は固くお断りします。

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老地方茶坊
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